狭小地での家づくりのコツ!広々と明るい家をつくる方法
マイホームを建築しようと、やっと探し当てた大切な土地。
予算に限りがあるなか「利便性が高くて、小さめの土地」を選ばれるかたも多いですよね。
狭小地では、狭さや暗さなどさまざまな制限がかかります。だからこそ、土地の特徴に合わせた設計が重要です。
今回は、狭小地でも明るく広々とした家をつくるポイントをご紹介します。
狭小地で悩みがちな問題は・・・
狭小地に明確な定義はありませんが、おおむね20坪以下の土地を指すことが多いです。
都市部によくみられますが、郊外でも大きな土地を分割した小さな土地がよく売り出されています。
まずは狭小地でマイホームを建てる際に、問題になりやすいポイントをチェックしておきましょう。
生活スペースが狭くなる
狭い土地だと一つ一つのお部屋を、一般的な家より広くとれません。
キッチンや廊下を少しずつ削る、部屋をこまかく仕切らないなど、ご家族の希望に合わせた工夫が必要です。3階建てにすることで、生活スペースを確保する方法もあります。
日当たりや風通しが悪くなる
周りに住宅が密集した土地では、手を伸ばせば届きそうな距離に、隣家の壁があることも。これでは1階に窓をつけても、光や風を遮られてしまいます。
プライバシーが確保しにくい
隣家との距離が近いと、窓を開けたときに丸見えになってしまう問題もあります。日当たりは確保しながら、プライバシーも守る工夫が必要です。
狭小地での家づくりを成功させるアイデアは?
では、課題の多い狭小地でも、快適に暮らせる家をつくるアイデアを見ていきましょう。
リビングを2階に設ける
家のなかで、最も明るさや快適性を確保したいのが、リビング。2階や3階に持ってくることで、1階リビングよりも日の当たる時間が長く、風通しの良い空間がつくれるかもしれません。
また2階リビングの大きなメリットとして、外からの視線が届きにくいことも挙げられます。隣家や道路から視線が気にならず、窓やカーテンも開けやすくなりますね。
2階リビングのデメリットは、階段を使わないとリビングにアクセスできないこと。
歳をとったときのことや、買い出しをしたときの荷物のことなど、ライフスタイルを考えて検討しなければなりません。
吹き抜け・リビング階段で光や風を取り入れる
狭小地で明るさを確保するには、吹き抜けやリビング階段の間取りにするのも一つの手。
2階の天井の近くに窓をつくることで、隣家に遮られず1階まで光を届けることができます。
また、リビング階段は、廊下スペースの節約になるのもメリット。「スケルトン階段」にすれば、更に光や風を通しやすくできますよ。
>> スケルトン階段でリビングをおしゃれに!メリット・デメリット・施工事例を紹介
間仕切りをできるだけ減らす
狭い空間を広く見せるためには、視界がなるべく遠くまで抜けることが大切。
間仕切りを減らして、部屋をこまかく仕切らないようにすると、広がりを感じられます。
間仕切りが少ない分、光や風が抜けやすいのもメリット。
窓から戸外へ視線が抜けるようにすると、さらに面積は広く感じられます。
冷暖房の効きが心配という場合は、ガラスや可動式の間仕切りもおすすめです。
壁紙など内装を明るい色味にする
内装を明るめの色合いにすると、光が反射して室内が明るくなります。
特に面積の広い壁や床面には、白やライトブラウン、パステルカラーなど淡く明るい色を積極的に取り入れましょう。
壁紙はいろいろ選んで楽しみたい!という方もご安心を。
白い壁と一口にいっても、メーカーごとに実に多彩なラインナップがあります。
リビングプロジェクターを投影しやすいクロスや、より明るく光を反射するクロス、コテで表情をつける塗り壁などもありますよ。
白だけで物足りなければ、部分的に色を変える「アクセントウォール」も良いですね。
プライバシーを守った庭
隣家との距離が近いと、庭のプライバシーも気になります。
しかしコンクリート塀で囲んでしまうと光が遮られ、なんだか家も庭も暗くなってしまいますよね。
狭小地の庭は、ウッドフェンスや植栽などで、ほどよく目隠しするのがおすすめ。
洗濯物や子供が庭で遊ぶようすが外から丸見えにならず、光や風はしっかり通してくれますよ。
また、土地の中央に「中庭」をつくるという手も。子供も安心して遊ばせることができ、採光・通風も確保できます。
まとめ
狭小地でも、工夫次第で明るく快適な家づくりができます。
ただし土地の条件や環境にあわせた、細やかな設計が必要です。
用意されたプランから選ぶハウスメーカーよりも、オリジナルの設計ができる工務店が向いているでしょう。
HAUS365では、建築家とつくるデザイン住宅を、手の届きやすい価格で提供しています。
狭い=悪いととらえず、暮らしやすい自分好みの家づくりを一緒に叶えましょう。