注文住宅で内装にこだわる!床材の種類と特徴
床材というと、フローリングを思い浮かべる方が多いのでは。しかし、フローリングと一口に言っても、さまざまな種類があります。また、フローリング以外のタイルやクッションフロアなどの素材も合わせて検討してみましょう。
今回は、建築家とのこだわりの注文住宅づくりを進めるHAUS365が、床材の種類と特徴をまとめました。床材は気軽に変えることができないため、よく考えて決めましょう。
フローリング材の種類
まず、フローリングの種類から見ていきます。フローリングは、大きく「単層フローリング」「複合フローリング」に分けられます。
それぞれ風合いやお手入れ方法、コストなどが違ってくるので、そのお部屋の使い方や希望する暮らし方に合わせて選んでいきます。
無垢フローリング
天然木から切り出した一枚板を加工したフローリングです。木の香りや、経年による色合いの変化を存分に楽しめます。調湿効果があり、断熱性が高いのも特徴です。
「コストが高い・メンテナンスが大変」などのイメージがあるかもしれませんが、樹種やコーティングによってはそこまで値段も高くなく、メンテナンスも意外と簡単です。
-お手入れ方法-
基本は乾拭きだが、表面の塗料によっては水拭きOKのものも。定期的にワックスがけやオイル塗布などのメンテナンスをするときれいに保てます。
-こんな方におすすめ!-
素足で歩いたときの柔らかで温かみのある質感を楽しみたい方。ある程度の弾力があるため、足腰への負担を抑えたいご家庭にも。
挽き板・突き板フローリング
合板の上に、薄い天然木の「挽き板(2~3mm)」「突き板(0.2~0.6mm)」を張ったフローリングです。
合板を土台とすることで、100%無垢よりコストは削減。表面が天然木なので、木の香りや色合いは楽しめます。
-お手入れ方法-
基本的には無垢フローリング同様、乾拭きでお手入れを。定期的なメンテナンス(オイル塗布など)で美しい経年変化も楽しめます。
-こんな方におすすめ!-
木の香り・色・質感は楽しみたいが、コストは抑えたいという方。床暖房を取り入れたい方。無垢フローリングでも床暖房対応商品はありますが、複合フローリングの方が種類が豊富です。
シートフローリング
合板の上に、木目などの柄がついたシート(樹脂フィルムなど)を貼ったフローリング。
品質が均一で、価格も手頃。最近では、本物と見分けがつかないようなリアルな商品もあります。
また、床暖房対応商品や水・油汚れに強いタイプ、大判タイプ、ペット配慮やノンスリップ対応などさまざまな機能をもたせた商品も多数出ています。
-お手入れ方法-
普段のお手入れは、掃除機や乾拭きなどを使って。落ちにくい汚れは、中性洗剤などを含ませて拭きます。ワックスは不要です。
-こんな方におすすめ!-
コストを抑えたい方。水に強くお手入れが手軽なので、小さいお子さんがいるご家庭や、水回りへの使用もおすすめ。高齢者がいる家庭にはノンスリップ加工をされた商品も。
フローリング以外の床材
次に、フローリング以外の床材を見ていきましょう。部屋の用途によって素材を変えると、意外とフローリングより快適に暮らせることもありますよ。
カーペット
小さなお子さんや、ペットのいる家庭に人気なのがカーペットの床材。コストが安く、意外とメンテナンスも簡単です。
意外と耐久性に優れた素材で、一般的に20~25年ほどもちます。タイル状のカーペットなら、汚れた部分だけ交換もしやすいです。
-お手入れ方法-
こまめに掃除機をかける!
-こんな方におすすめ!-
断熱性が高く温かみがあるため、寝転んだり座ったりするスペースに。防音性が高いので子供部屋にもおすすめです。歩いた時に柔らかさがあるため、足腰への負担も少なく、高齢の方にも。
タイル
お部屋のイメージをがらっと変えたい方におすすめしたいのが床タイル。傷がつきにくく汚れにも強いため玄関や水回りによく使われますが、リビング一面タイルというのも見た目がとてもおしゃれでおすすめです。
大理石調や御影石調、光沢のあるもの以外にも、カラフルなものやテラコッタ調、コンクリート調などさまざまなデザインのものが出ています。
フローリングに比べると費用は高くなりますが、まるでホテルのようなゴージャスな空間がつくれます。
-お手入れ方法-
普段は掃除機や水拭きなどで。落ちにくい汚れには、洗剤をつけた雑巾を使います。
タイルの素材によっては、ブラシやたわし、メラミンスポンジなどが使えることも。
目地(タイルとタイルの境目)に汚れがたまりやすいので、歯ブラシなどで軽くこすります。
-こんな方におすすめ!-
ホテルライク・ラグジュアリー・モダンな雰囲気にしたい方。また、テラコッタ調のタイルなら、カントリー風にもなります。
玄関の土間部分にタイルを使う場合、玄関ホールの床まで同じタイルを使って、空間の広がりを出すことも。
クッションフロア
塩化ビニル樹脂でできており、クッションのある床材。木目や石目、タイル調など、色柄も豊富です。コストが安めなのもメリット。
クッションフロアは表面がビニルなので水や油に強いので、洗面所やトイレなどの水回りに最適です。抗菌や消臭機能のある商品もありますよ。
最近は、リビングにも使えるような、リアルな木目やタイル風のおしゃれなクッションフロアも豊富に出ています。
-お手入れ方法-
掃除機をかけて、固く絞った雑巾で水拭き。落ちにくい汚れは、中性洗剤を溶かして水拭きを。ワックスを塗布すると、美しさが長持ち!
-こんな方におすすめ!-
価格を抑えたい方。カッターで切れるので、リフォーム時にもDIYで安く張り替えることも可能です。こまめにデザインを変えたいという方にもおすすめ。
さっと水拭きするだけで清潔に保てるので、お掃除が苦手な方にも。食べこぼしが拭き取りやすいので、小さなお子さんのいる家庭にも人気です。
畳
1室くらい畳の部屋がほしいというのも多いのでは?い草の香りが気持ちよく、弾力のある優しい感触も魅力です。
昔ながらの畳も良いですが、正方形で縁なしの琉球畳や、モノトーンのデザイン畳など、モダンな雰囲気を出せる商品も人気です。
-お手入れ方法-
普段は、畳の目に沿って掃除機をかけたり、乾いた雑巾で拭いたりします。畳は湿気がたまるとダニなどの原因となるため、窓を開けるなどなるべく換気をすることが大切。年1~2回ほど晴れた日に畳を干すと、気持ちの良い状態を長く持続させられます。
-こんな方におすすめ!-
寝転んだり布団を敷いたりしやすいので、小さなお子さんがいる方や家でゆったり過ごしたい方におすすめ。
まとめ
床というのは面積の広い部分なので、床材が違うだけで部屋の雰囲気ががらっと変わります。「フローリングにするか、思い切ってタイルにするか・・・」といったように迷う方も多いはず。
HAUS365では、「建築家といっしょに建てるおしゃれで暮らしやすい家」をつくっています。建築家があなたのパートナーとして家づくりに向き合いますので、床選びや内装についてもご希望を伝えてくださいね。