平屋の間取り3つのポイント!2階建てとの違いも紹介
年を取ってからも住みやすい、家事動線が楽というイメージがある平屋。広い土地さえあれば、平屋を建てたいと考える人も少なくないようです。では、実際に平屋を建てるとき、どのような間取りのポイントを押さえれば、快適に暮らせるのでしょうか。また2階建てとの違いやメリット、デメリットも併せてチェックしていきましょう。
平屋と2階建てどちらにする?
憧れのマイホームを建てるうえで、間取りより何よりも先に考えなくてはいけないのが、建物の構造。家には平屋(1階建て)もしくは2階建ての2つがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
・平屋
平屋の最大の特徴は、階段がないこと。すべてフラットなつくりになっているので、子どもが階段から落ちる心配や、年を取ってからも移動の心配がないことなどがメリットです。また、階が区切られてないので、家族同士のコミュニケーションが取りやすくなります。しかし、部屋数を多くするには広い敷地が必要になる、基礎が2階建てに比べて広いので坪単価が上がるといったデメリットも。
・2階建て
2階建ての特徴は、狭い土地でも部屋数を確保できることです。また、建物が高い分採光や風の通りも確保しやすいといったメリットも。一方、デメリットは年を取ってからの階段が辛い、家族が顔を合わせづらくなるなどが考えられます。
平屋のデメリットをクリアできるのであれば、平屋を建てたいと考える人は多いもの。では、実際に平屋を建てるにあたって、どのような間取りにすれば安心かつ快適に過ごすことができるのでしょうか。
平屋の間取りのポイント1.採光・通風を考える
平屋は建物の高さが低い分、吹き抜けのようにして採光を確保することが難しいのです。一旦周囲に高い建物が建つと、とたんに薄暗い家になってしまうので、周囲にビルやマンションなどの建設予定がないか確認しておきましょう。平屋でも明るくするには、天窓や高窓、中庭を取り入れるとよいでしょう。特に、中庭をつくると外に面した窓を開けなくても、採光や通風がアップするのでおすすめです。
また、平屋は部屋が平坦に続いているので、複雑な間取りにしてしまうと風が通り抜けにくくなることが考えられます。換気システムなどが発達していますが、やはり自然の風が通り抜けたほうが気持ち良いもの。しっかりと風の通りを考えた間取りになるよう、建築士と話し合いましょう。
平屋の間取りのポイント2.プライバシーを確保
プライバシーを確保という面で、2つ考えなくてはいけないことがあります。1つ目は、周囲の目線からプライバシーを確保するということ。特に住宅地に平屋を建てる場合、周囲からの目線を遮ることは住みやすさを左右する大事な要素になるのです。解決策としては、家族が過ごすことが多いリビングを道路側から離すといった間取りの工夫や、植栽で目線を遮る、基礎を高めにするといった方法があります。
2つ目は、家族間のプライバシーを守るということ。平屋は階が区切られない分、自然と家族同士が顔を合わせやすいつくりになっています。しかし、裏を返せばプライバシーが守られにくくなる可能性もあるのです。そこで、パーテーションや可動棚でゆるやかに目線を仕切る、リビングを囲むようにしてそれぞれの部屋をつくるといった工夫をしてみましょう。
平屋の間取りのポイント3.防犯対策をしっかりと
平屋はいざというときに家から脱出しやすいのですが、同時に外部から侵入されやすいというデメリットも抱えています。そのため、防犯対策は欠かせません。
・中庭をつくる
先ほども少し触れたように、中庭をつくることで外に面した窓を開けなくても、光や風が入ってきやすくなります。中庭には人が侵入しにくいので、窓を開けていても防犯対策がしやすくなるでしょう。
・砂利をしく
人の気配が分かりやすくなるように、音が鳴りやすい砂利を敷き詰めるのもおすすめです。雑草対策にもなるので、一石二鳥。
・防犯ガラスにする
人が侵入するとき、やはり窓を割って入るのが一番多いとされています。そのため、割れにくい防犯ガラスにすることも、犯罪の抑止力になるのです。割れるのに時間がかかるだけでも、嫌がられるので防犯に役立つでしょう。
・セキュリティシステムを導入する
監視カメラを設置したり、セキュリティ会社と契約したりするのも防犯対策のひとつです。ステッカーを貼って、防犯対策をしていることが分かるようにしましょう。
まとめ
快適な平屋を建てるには、いくつかクリアしなければならない点があります。しかし、それさえ押さえておけば、コミュニケーションが取りやすく、年を取ってからも心配がない快適なすまいになるはずです。
HAUS365は建築家と一緒に家を作るスタイル。条件があっても採光や通風をよくしたり、プライバシーを確保するための間取りにしたりと、快適な家づくりのお手伝いをします。平屋を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。