注文住宅で窓を配置するポイントは?窓の種類も解説
注文住宅で使われる窓の種類
まず、窓の配置のポイントを見ていく前に知っておきたいことが、窓の種類です。
今回は日本の住宅でよく使われている窓として、開閉方法の違う4種類をご紹介します。それぞれ気密性や掃除のしやすさなども違ってくるので、適材適所で選ぶことが大切です。
引き違い窓
窓といったときに多くの方が思い浮かべるのが、こちらの引違い窓ではないでしょうか。左右にスライドして開閉します。「腰高窓」はもちろん、リビングから庭やバルコニーなどへの出入りに使われる、床まである「掃き出し窓」に採用されることも多いです。
大きく開放できて、子供から大人まで開閉しやすいのがメリット。開き具合によって、風通しを調整できます。滑り出し窓などにくらべると、気密性や防犯性などは劣ります。
上げ下げ窓
上下にスライドして開閉する窓です。よく欧米風の住宅で採用されています。
気密性が高く、断熱や遮音といった面では優れています。カーテンの種類を選ぶことと、開け閉めに少しコツがいる点に注意が必要です。
滑り出し窓
レバーやハンドルで、押したり引いたりして開閉するタイプです。左右に開く「縦滑り出し窓」と、上下に開く「横滑り出し窓」の2種類があります。
縦滑り出し窓は、通風が良いのがメリット。横滑り出し窓は、開けた部分がひさしのようになるので、小雨程度なら開けっぱなしでも大丈夫です。
FIX窓
いわゆる「はめ殺し窓」で、開閉できないタイプです。通風はできないので、眺望や採光のために設置されます。すっきりした見た目で、丸型など個性的なデザインのものをお部屋のアクセントとしてつくることも。
注文住宅で窓を配置するときのポイント
では、どのようなことを意識しながら窓をつくると良いのか、ポイントを解説していきたいと思います。
十分な採光を確保できるか
窓をつくる目的の一つが、お部屋の明るさを確保すること。うまく窓を配置すると、昼間は照明をつけなくても十分な明るさを得ることができます。
特に明るくすごしたいリビングなどのお部屋は、窓の設計がとても大切です。
風通しは良いか
風通しが悪いと、部屋がジメジメしてしまったり、ウイルスや花粉なども気になります。基本的に窓はひとつの空間に2箇所以上あると、しっかり風が通るので望ましいです。
もし通風が悪い時には、このように風が通りやすい形状をした「採風窓」などの選択肢も。
防犯面に不安がないか
家の裏側や塀がある場所など、あまり人目につかないところに窓をつくるときは、防犯面に注意が必要です。
このような格子やシャッターをつけたり、ガラス破りに強い窓にするなど、対策をとりましょう。
隣家や通行人の目線は気にならないか
せっかく光がたっぷり入る窓をつくったのに、隣の家や道路から丸見えになってしまってカーテンを閉めたまま生活しなければ…というケースもあります。
対策方法の一つとして、窓の高さを目線のいちからずらすという方法があります。例えばこのように床に近い位置につくったり、逆に天井に近い高い位置につくったりすると、通行人と視線が合いにくいですよね。
その他にも、隣の家と窓の位置をずらす、細長いスリットタイプの窓から光を取り入れる、視線を遮るルーバーやシェードを取り付けるなど、様々な対策が考えられます。
掃除はしやすいか
特に気をつけたいのが、2階など高いの窓。普通の引き違い窓であれば少し手を伸ばせば窓の外側も拭けますが、滑り出し窓など形状によっては全開にできずなかなか掃除がしにくいことも。掃除のために開けられるタイプや、網戸が取り外せて手軽に洗えるものなどもあるので、ぜひ設計者と相談してみてください。
窓のことは設計士に相談を!
今回見てきたように、窓は意外お種類が多く、考えなければならないこともたくさん。採光と通風と掃除のしやすさと防犯面と…さまざまな条件を考えて配置や種類、大きさなどを設計しなければならなりません。優先順位も人によって違うので、ぜひ信頼できる設計士に相談してくださいね。
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