【よくある質問】坪単価はいくらですか?
家を建てるとき、価格についても気になるところかと思います。HAUS365でもよく「坪単価はいくらですか?」というご質問を受けるので、今回はこちらについて解説していきます。
HAUS365では「坪単価」での販売はしていません
そもそも「坪単価」とは何かというと、「広さ(1坪)あたりの建築費」のことです。ハウスメーカーによっては広告などで”坪単価〇万円”と表示されているかもしれませんが、私たちHAUS365では「坪単価はいくら」とお答えすることができません。
坪単価による住宅販売をしない理由
例えばA工務店のチラシに「坪単価40万円」と書いてある場合、35坪の家を建てるとすると「40万円×35坪=1,400万円くらいかぁ」と思いますよね。しかし、こういった考え方はとても危険です。その理由をお伝えします。
理由①「坪単価」に含まれる費用が違う
坪単価を出すとき、多くのハウスメーカーでは「建物本体価格のみ」で計算しています。外構工事・解体工事・エアコン・照明器具などの付帯工事費や、登記費用や設計費などの諸経費はほとんどの場合、含まれていません。
また、ハウスメーカーによっては、オプション料金が含まれていないことも。外構や網戸などがオプションとなっていて、坪単価からすると1,400万円くらいで建てられると思っていたのに、最終的な価格がぐんと上がってしまうこともあるのです。
坪単価の計算方法は、会社によってさまざま。これといった決まりがないため、坪単価だけでA社とB社を比べるのはとても危険です。
理由②建物の形で価格が変わる
坪単価で比べると危険な理由の2つ目が、建物の形状によって費用が大きく変わる点。
例えば、下図のように、正方形の家と凸凹がたくさんある家とでは、同じ床面積でも大きく価格に差がつきます。
建物の形が複雑になるほど工事の手間は増え、材料費もかさむことに。上記のように正方形から凸凹がある家に設計を変えると、外壁だけで84万円の差になります。当初「坪単価からいうと、このくらいの金額かな」と想像していたよりも、大幅にアップすることになるのです。
理由③建物の大きさで価格が変わる
もう一つ知っておきたいのが、「建物が大きくなればなるほど、坪単価は安くなることが多い」ということ。なぜなら、キッチンやユニットバス、トイレといった水回りは、建物の大きさによって費用がほとんど変わらないからです。
広さが違う家に同じ設備を入れるなら、設備にかかる金額はもちろん同じ。一式200万円かかったとすると、坪単価に対する設備の金額に上図のような大きな差が生まれます。
大きな家ほど、坪単価は安く見えがち。小さい家を建てるときに坪単価で考えていると、思ったよりも費用がかさんでしまったということになりかねません。
「坪単価」ではなく「総額」で考えましょう
今回見てきたように、「坪単価」とは非常にあいまいな数字。特にHAUS365のような自由設計の家では、何にいくらかかるのかきちんと判断しないと、正しい家の価格をお伝えすることはできません。
大切なのは「坪単価」ではなく、「総額がいくらになるのか」です。HAUS365では、土地まで含めたトータルの金額での予算をご提案させていただきます。予算についてご不安のある方も、ぜひお気軽にご相談ください。