地震に強い家をつくるために知っておきたいこととは?耐震・制振の考え方

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2019/07/31

地震に強い家をつくるために知っておきたいこととは?耐震・制振の考え方

地震に強い家をつくるために知っておきたいこととは?耐震・制振の考え方

地震大国日本では、地震などの災害に強い家をつくることは大変重要です。どれだけ間取りや設備が気に入った家であっても、長い間安全に住むことができなければ意味がありません。「地震に強い家にしたい」とは言っても、安全性において何を基準に見ていけば良いのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、地震に強い家をつくるために知っておきたい考え方について解説します。

この記事では、主に以下の内容をご紹介します。

  • 建築基準法の耐震基準をクリアすれば安全とは限らない

  • 耐震性能に余裕をもたせるための「耐震等級」の考え方

  • 耐震と制振の考え方の違い

建築基準法の耐震基準=大地震で倒壊しない

地震に強い家とはどういう家なのか?

それを考えるためにまず知っておきたいのが、建築基準法です。

建築基準法の耐震基準(1981年以降)は以下のようになっています。

ポイント

  • 震度5程度の揺れで損傷しないこと

  • 震度6強~7程度の揺れで倒壊・崩壊しないこと

木造、鉄筋コンクリート造など、どの構造の建物でも、この基準をクリアするように設計されています。木造ならこの基準の強さをクリアできるよう壁や柱を設置し、鉄筋コンクリート造ならコンクリートや鉄筋の量や強さを決めているわけです。

この基準は、1981年の建築基準法の改正で定められた「新耐震基準」と呼ばれるものです。1981年以前の「旧耐震基準」では「震度5程度で倒壊しないこと」が基準でした。旧耐震基準では大地震が想定されていないため、1995年の阪神淡路大震災で倒壊し、死者を出した木造家屋のうち98%が旧耐震基準による建物だったそうです。

耐震等級で耐震性能に余裕をもたせる

震度6強~7程度の揺れで倒壊しない。

この新耐震基準で作れば安全かというと、一概にそうとは言えません。

「震度6強~7程度の揺れで倒壊しない」ということは、「震度7程度の揺れで損傷はするかもしれない」ということです。

2016年の熊本地震では、震度7程度の揺れが2回、震度6強の揺れが2回、震度6弱の揺れが3回も続けざまに発生しています。1回目の震度7の揺れでは倒壊しなかったとしても、もし損傷で強度が落ちていたら、どうなるでしょうか。2回目に震度7の揺れがきたときには、耐えられないかもしれませんね。

耐震基準ギリギリではなく、もっと耐震性能に余裕を持たせたい・・・そこで知っておきたいのが、「耐震等級」です。耐震等級は国がつくった建物強度のレベルを表す指標で、「1~3」の3段階に分かれています。

ポイント

  • 耐震等級1:建築基準法の耐震性能を満たす

  • 耐震等級2:建築基準法の耐震性能の1.25倍

  • 耐震等級3:建築基準法の耐震性能の1.5倍

耐震等級を見れば、「その建物の強さがどのくらいか」がはっきりとわかります。地震に強い家を建てたいなら、「耐震等級3」で設計することが一つの安心材料となります。

さらに地震に強い家にする「耐震・制振」の技術

家をつくるときに耳にする「耐震」や「制振」、そして「免震」という言葉。その違いを知っているでしょうか。

ポイント

  • 耐震:建物の強度で地震の揺れに耐える

  • 制振:地震エネルギーを吸収して、揺れを抑制する

  • 免震:建物と地盤を切り離して、建物に揺れを伝えない

「耐震」は、今まで説明してきた「耐震基準」にも盛り込まれている考え方のことですね。柱や壁などの構造を強くつくることで、地震で大きな揺れが起こっても損傷や崩壊しない家を目指します。

「免震」は建物と地盤の間にゴムなどの免震装置を設置して、あえて建物を動かして揺れを受け流すことで、建物には大きな揺れが伝わらないようにする技術です。非常に優れた構造ですが、装置が大掛かりでコストがかかるため、一般家庭ではあまり現実的な方法ではありません。建物を大きく動かすため、敷地にも余裕をもたせる必要があります。

一方「制振」は比較的コストも手頃で、一般家庭でも導入できる方法です。建物の中に「制振装置(ダンパー)」を設置して、地震によるエネルギーを吸収します。地盤との間ではなく建物内部に装置を設置するので、地震の揺れは吸収しますが、強風ではほとんど揺れません。また、免震装置は軟弱な地盤に設置できないことがありますが、制振装置は地盤の制約もほとんどなく手軽に設置できます。

HAUS365でオプションとして対応しているのは、地震の衝撃を半分ほどに軽減する木造住宅用の制振装置です。一般的な住宅にも対応できるよう小型化された装置となっています。耐震に加えて制振の技術を導入することで、より地震に強い家を実現できます。

また、どれだけ構造的に地震に強い家をつくったとしても、その性能がずっと続かなければ意味がありません。構造材がシロアリによる被害を受けたり、腐ってしまったりすれば、地震がなくても倒壊する可能性があるということです。工務店選びでは、室内や床下の換気やシロアリ対策はどうか、設計通りに適切な施工がおこなわれているかといったポイントも合わせて考えてみてください。

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