ペニンシュラキッチンのおしゃれな施工事例!メリット・デメリットも
新築住宅やリフォームの際、開放感のあるオープンタイプのキッチンを取り入れたいという方が増えています。その中でも、どんな間取りにも合わせやすいのがペニンシュラキッチン。
ペニンシュラは英語で「半島」を意味し、左右のどちらかが壁に接しているキッチンのことです。今回はペニンシュラキッチンのメリットとデメリット、注意点や施工事例を紹介します。
ペニンシュラキッチンのメリット
まずはペニンシュラキッチンのメリットを紹介します。
開放感がある
リビングやダイニングに面しているため、壁付けキッチンより開放性が高いのが魅力です。キッチンを遮る棚や壁がないペニンシュラキッチンは、リビングをすっきり広々とした空間にしてくれます。
コミュニケーションがとりやすい
ペニンシュラキッチンはキッチンに立つ人の視線がリビングへ向くように設置されているため、家族とのコミュニケーションがとりやすいでしょう。
料理中でも家族と会話をしたり、小さな子どもや高齢者、ペットの様子にも気を配れたりするので、何かあってもすぐに対応できます。家族の気配を常に感じながら作業できるのはうれしいですよね。
間取りの制約が少ない
同じオープンタイプのキッチンでも、島のようなアイランドキッチンの場合は両サイドに通路が必要。LDKの横幅が狭く、なかなか設置するのが難しい場合もあります。
一方、ペニンシュラキッチンは左右どちらかを壁にくっつけるため、比較的コンパクトなお家でも設置可能です。
レンジフードの選択肢が多い
ガスコンロの上部に取り付けるレンジフードは、調理中のニオイや煙を排出する役割があります。壁面取り付け・横壁取り付け・天井取り付けの大きく3タイプに分かれます。
アイランド型は天井取り付けタイプのみですが、ペニンシュラキッチンは壁面・横壁取り付けタイプから選べます。
ペニンシュラキッチンのデメリット・注意点
次はペニンシュラキッチンのデメリットや注意点を紹介します。対処法もあわせてお伝えします。
リビングから手元が丸見え
遮る壁や棚がないと、リビングから手元が丸見えになってしまいます。キッチンの上にいろんな物を置いてしまうと、室内全体が雑多な印象になりがちです。特に、ゲストには調理スペースを見られたくないですよね。
キッチンに置きたい物を、前もってリストアップするなどの収納計画が大切です。
油はね・水はねの問題
対面式キッチンはリビング側に油や水がはねやすく、見た目も衛生的にも気になります。リビングの床が油で汚れると傷みの原因になることも。しかし、ペニンシュラキッチンのコンロ横は壁なので、アイランド型より飛散は少なめです。
油はねガードやキッチン用のパーテーションを設置するとリビング側への飛散を防げます。オプションで頼めるのはもちろん、ホームセンターでも購入できます。
煙・ニオイが広がりやすい
オープンなキッチンは、リビングやダイニングまで調理中の煙・ニオイが広がりがちです。ソファやカーテンなどにニオイが染みつくこともあります。
リビングの広さも考慮したレンジフードを選んだり、パーテーションを置いたりすると防げるでしょう。また、室内の換気を徹底するのも大切です。
ペニンシュラキッチンのおしゃれな施工事例
ここではペニンシュラキッチンの施工事例を3つ紹介します。
シンプルなペニンシュラキッチン
リビングの白壁に合わせたシンプルな印象のペニンシュラキッチン。
背面にキッチンボードや棚を設置することで、十分な収納が可能です。電子レンジなど家電の置き場を確保しつつ、窓も設けて明るく風通しのいい空間になりました。
背面収納をキッチン本体と同じ高さのカウンターにしたので、視界が抜けてスッキリした印象に。カウンター上にも物が置けて、配膳などの作業スペースもたっぷりととれます。
スタイリッシュなペニンシュラキッチン
おしゃれなカフェやバーのような室内。ダークグレーのペニンシュラキッチンと黒いレンジフードがスタイリッシュです。
空間の開放感を求めてペニンシュラキッチンを設置すると、上部の吊戸棚は省きがち。こちらの事例ではおしゃれな雰囲気を維持しつつ、背面棚や吊り下げ棚など収納をしっかり確保しました。
回遊できるペニンシュラキッチン
通常、ペニンシュラ型はアイランド型のようにキッチンのまわりをぐるりと歩くことはできません。しかしこちらの事例では、コンロ脇の壁の奥に通路を確保。回遊できるペニンシュラキッチンとなり、複数人でキッチンに立つときもスムーズに動けます。
コンロ側に壁があるので、油はねなどの汚れもガードできます。グレーのシステムキッチンはモダンな印象で、リビング側のインテリアとの相性も抜群。毎日の家事が楽しくなること間違いなしです。
まとめ
ペニンシュラキッチンはどんな間取りでも取り入れやすく、オープンな空間を演出できます。コミュニケーションも取りやすいため、料理をしながらリビングにいる家族と会話を楽しめたり、小さな子どもの様子を見守れたりとメリットが多いのが特徴です。
一方、リビングから手元が見えやすかったり、油はね・水はねが心配だったりとデメリットもあります。快適で使い勝手のいいキッチンにするために、前もって問題点を洗い出し、対策すればカバーできるでしょう。