水回りの床選び!お掃除しやすいキッチンや洗面所にするには?
水や油汚れの気になるキッチン、いつも清潔に保ちたい洗面所やトイレ・・・他のお部屋はは無垢材にこだわった方も、水回りの床材は統一するか別の素材にするか迷われることも多いものです。お掃除やメンテナンスも気になる水回りの床材は、どのように選んでいけば良いのでしょうか。
水回りの床材を選ぶポイント
まずは水回りの床材を選ぶポイントを3つご紹介します。頭に入れた上で、床材を選びましょう。
1.水に強い素材
キッチンや洗面所、トイレなど常に水を使う場所には、水濡れに配慮した床材を。無垢材は水濡れを放置すると、シミになることも。しかし、水回りに無垢材はすべてNGというわけではなく、塗装やワックスによっては撥水効果が上がることもあります。
「うちは子供がいるから、水がこぼれてもこまめに拭き取るのは難しい」といった場合は、水に強いタイルやクッションフロアなどの素材を選ぶのもおすすめです。
2.お手入れの方法
水回りは水のほかにも油汚れや尿素などさまざまな汚れがつきやすく、常に清潔にしておきたい場所です。水や汚れの染み込みにくい表面加工なら、さっと拭き取るだけで清潔に保てます。フローリングの目地や溝など、凸凹が少ないとお手入れしやすいです。毎日拭き掃除をしているとワックスも剥がれてくるので、定期的なワックスの再塗布が必要かどうかもお手入れしやすさのチェックポイントとなります。
3.裸足で歩いたときの感触
水に強い床材は、裸足で歩いたときに冷たい素材も多いもの。スリッパを履いて歩く場所は良いですが、冬にヒヤッとしないか、歩いたときに硬くないかというところもチェックしておきたいです。温かみと柔らかさのある感触を重視したいなら、無垢材やクッションフロアなどがおすすめ。柔らかさが足りない場合、フロア材の下にクッション材を追加で敷くこともあります。
水回りにおすすめの床材
では、水回りにおすすめの床材を4種類ご紹介します。耐水性やお手入れ方法、感触などに注目してみてください。
フローリング
ギャラリー/木のぬくもりを感じる空間
適度な柔らかさと温もりがあって快適性が高いのが、フローリング材の良いところ。「他のお部屋にあわせて、水回りもフローリングにしたい」という方も多いのではないでしょうか。
無垢フローリングは、こぼしたらすぐに拭くのが基本。油汚れはとれにくいので、キッチンでは要注意。シミ予防のため、油はね防止のガードや網を使うと良いかもしれません。無垢材は色味の変化を楽しめる素材で、傷や汚れも味になります。「無垢のお手入れは大変」というイメージがあるかもしれませんが、頑固な汚れはヤスリで削るなどしてメンテナンスしながら長く使えますよ。オイルではなくウレタン塗装にすれば、無垢ならではの気持ちよさは減ってしまいますが、水や汚れには強くなります。
タイル
参照/LIXIL
空間に華やかさを与えるタイル床。水に強く汚れにくいので、お風呂やキッチンなどさまざまな場所に使われています。大理石調やコンクリート調、テラコッタ調などデザインもさまざま。ツヤのあるものを想像される方が多いですが、マットな素材もあります。
水回りをタイルにすると、水や汚れがつきにくく落としやすくなります。水を使ってブラシやたわしでこするようなお掃除も可能です。フローリングに比べて、傷やへこみがつきにくく、長持ちするのも特徴です。
タイル材のデメリットは、裸足で歩いたときにヒンヤリと冷たく感じやすいこと。しかし最近は、冷たさを軽減したタイル材や、滑りにくい素材なども出ています。床暖房を導入するのもおすすめです。
クッションフロア
参照/サンゲツ
「フローリングが良いけれどお手入れが心配」「タイルは冷たい感触が嫌」といった方におすすめなのが、木目や石目のクッションフロア。塩ビ素材でできてるため水や汚れに強く、さっと拭き取るだけできれいになります。フローリングやタイルに比べて価格もお手頃。汚れたときの張替えがしやすいのもメリットです。
「クッションタイルは安っぽく見えない?」と言われることもありますが、最近は本物のフローリングやタイルに似せた商品も。見た目や質感の再現性が高いので、一見「これは本物?」と迷うほどです。表面に凹凸がついたクッションタイルは本物に近くなりますが、凹凸部分の汚れがとりにくいのが難点。さっと拭いただけでは汚れが残りやすいので、雑巾などでしっかりめにこする必要があります。
フロアタイル
参照/サンゲツ
クッションフロアは大きな一枚のシート状の素材を敷きますが、30~45cm角くらいのタイル状の塩ビ素材を敷き詰めるフロアタイルという床材もあります。
フロアタイルはクッションフロアよりも硬めの素材なので、傷や凹みにも強く、もちろん塩ビ素材なので水や汚れにも強くなっています。シート状ではなくタイル状なので、より本物のタイルやフローリングに近い見た目になるのも嬉しいところです。
さっと拭くだけでお手入れできて、タイルやフローリングのリアルな質感を楽しみたいという方におすすめ。コストは、1枚ずつ敷いていくので、クッションフロアよりは若干高めになります。
まとめ
それぞれの床材に特徴があるので、「水回りにはこれが1番!」と一概に語ることはできません。なによりも家族のライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。「このくらいのお手入れならできそう」「見た目や肌触りは譲れない」など、それぞれの優先順位をもとに決めてみてください。
HAUS365では、建築家がパートナーとなっていっしょに家づくりを進めていきます。床材選びもご家族の暮らし方に合わせることが可能です。ぜひ間取りから内装まで、いろいろなことを相談してください。