2階建てor平屋どっちにする？費用や暮らし方を解説
注文住宅を建てる際、2階建てと平屋で迷われている方もいらっしゃることと思います。
「平屋に興味があるけれど、2階建ての方が無難？」
「2階建てと平屋でどのくらいコストが変わるの？」
今回はそんなお悩みを持たれている方に、それぞれの魅力やどちらか選ぶポイントなどご紹介します。
平屋の魅力は「暮らしやすさ」と「安全性」
平屋といえば少数派・高齢者向けといったイメージもあるかもしれませんが、若い世代にも人気です。珍しい分、外観もおしゃれに仕上がって、ぱっと目を引きますね。土地の狭い市街地では難しいかもしれませんが、敷地面積に余裕があるなら、一度検討してみても良いでしょう。
平屋のメリットは、なんと言っても階段がないこと。フラットなので高齢になってからも生活しやすく、お子さんからシニアまで安全に暮らせます。階段がないと掃除も楽で、家事動線も短縮できます。
お部屋の仕切りを減らせば、家全体がゆるやかにつながり、開放的な空間に。家族の気配をいつも感じられ、コミュニケーションも増やせます。
平屋は2階建てに比べて地震に強いというメリットもあります。面積あたりの荷重が軽く、高さも抑えられるので、強度が保てるのです。
2階建ての魅力は「コスト」と「防犯面」
2階建てなら、市街地の狭い土地にでも十分な居住スペースが確保できます。ほとんどの土地で建築可能なので、やはり平屋よりは2階建てがスタンダードです。防犯面で安心できるという声もあります。
隣地との距離が近くても、2階部分は高さがあるぶん、日当たりを確保しやすいのもメリットです。リビングに吹き抜けを設ける、大きな窓を設置する、2階をリビングにするなどの工夫で、明るい空間をつくることができます。
1階と2階で居住スペースが分断されがちですが、二世帯同居などプライバシーを保ちたい方にはメリットとなります。吹き抜けなどを有効活用すれば、1階と2階の空間をゆるやかにつなげることも可能です。
2階建てor平屋を選ぶ3つのポイント
では、2階建てと平屋で迷っているという場合、どのように決めていけばよいのか3つのポイントをご紹介します。
ポイント1．土地の広さと建築費
2階建てなら狭い土地にでも建てられますが、平屋で広々と暮らしたいならそれだけ広い土地が必要です。郊外で広い土地が安く手に入る地域なら平屋でも可能かもしれませんが、街中に住みたいなら2階建てにした方が良いケースもあるでしょう。
同じ坪数なら、延床面積が広くなるぶん、2階建ての方が高くなります。しかし同じ延床面積だと、平屋の方が高くなります。
例えば2階建てと平屋、それぞれ床面積100㎡の家を建てるとしましょう。その場合の屋根の大きさは、単純計算すれば平屋は100㎡、2階建ては50㎡ということになります。基礎の割合も同様です。つまり、坪単価で考えると、平屋の方が割高になりやすいということです。
ポイント2．ランニングコスト
気になる固定資産税（所有する土地・建物に毎年かかる税金）ですが、同じ延床面積であれば平屋の方が高くなる傾向にあります。ただし固定資産税は毎年10～20万円程度。2階建てと平屋では、大きくても1万円くらいの差しか生まれないのであまり気にしなくても良いでしょう。
メンテナンス費用は、2階建ての方が高くなりがちです。家の高さがある分、外壁・屋根塗装で足場を組む費用が高くなるというのが理由です。
ポイント3．暮らし方
最もよく考えたいのが、ご家族の理想の暮らし方についてです。例えば、年をとって足腰が弱くなったときのことを考えると、平屋が有利でしょう。子供が巣立った後は2階を使わなくなってしまうという方も多いのですが、平屋なら2階を持て余すことやお掃除の心配もありません。小さいお子さんがいるときにも、階段がないぶん安全です。
将来的に二世帯同居を考慮に入れている方は、2階建てを選ばれることが多いです。例えば1階を親世帯、2階を子世帯といったように上下で居住スペースを分けて、親子間のプライバシーが担保しやすいからです。
まとめ
2階建てか平屋かで迷っている場合、住宅会社の担当者や設計士に相談するのが一番の近道です。土地や予算、暮らし方などを考えたときに、どちらの方がバランスが良いかアドバイスしてもらえます。
徳島県吉野川市のHAUS365は、建築家といっしょに建てるデザイン住宅を提供しています。建築家が家づくりのパートナーとなって、ご家族のライフスタイルや理想の暮らし方についてお話を伺います。画一的な住宅ではなく、ご家族それぞれに合わせた住まいづくりが可能です。
