キッチンの背面収納の選び方!おしゃれで使いやすい収納は?
最近のキッチンは、対面式が主流。新しい家の配置や収納を考える上で、システムキッチン本体も大切ですが、意外と使いやすさを左右するのが「背面収納」です。
今回は、新築住宅の背面収納の選び方を、詳しく解説していきます。
キッチンの背面収納は既製品?それともオーダー?
背面収納には、既製品とオーダーの造作家具があるのはご存じでしょうか?
ここでは、3パターンの背面収納の特徴について紹介していくので、好みや予算にあわせて選びましょう。
【1】キッチンとあわせたメーカー既製品
システムキッチン本体とそろえた、メーカー製の既製品を設置する方法です。
・キッチン内の統一感
システムキッチンと同じメーカーの背面収納は、扉やキャビネットをキッチンと同じ色柄に合わせることができます。そのため、キッチン全体に統一感のあるコーディネートに。
また一般的な家具量販店と比較して、選べるデザインの種類が豊富です。価格はグレードによって異なります。
・安全性(耐震性)
市販の食器棚のような「据え置き型」ではなく、壁に直接ビス固定するタイプが多いため、地震で倒れる心配は軽減されます。
【2】家具屋で購入した既製品
家具量販店やインテリアショップで、食器棚やカウンターを購入する方法です。
・他の家具との統一感
キッチンの背面収納は、リビング側からよく見える位置にあります。お気に入りのショップでリビングの家具をそろえている場合は、同じ店の食器棚を置くことでLDK全体のインテリアがおしゃれにまとまります。
・手間はかかるが費用は安め
市販の家具だと、自分で寸法を測って探しにいったり、引き出しなどの機能面を確認したりと手間がかかります。ただし、費用は比較的安く抑えられるケースが多いでしょう。
【3】オーダーメイドの造作家具
これから新築やリノベーションをされるなら、オーダーで大工さんに造りつけてもらうという選択肢もあります。
・こだわりや要望を叶える
色々こだわりたいと思うと、既製品ではどうしても限界があります。
オーダーなら家事動線や配置を考えて、色やデザインはもちろん、形や棚の数まで注文できます。ミリ単位で調整できるため、ぴったり収まる収納になります。
・安全性(耐震性)
造作家具を設置する際は、壁に建具を直接固定するため、地震で倒れる心配は軽減されます。
キッチンの背面収納の種類
キッチンの背面収納は、背の高いタイプからカウンタータイプまで、さまざまな種類があります。収納したい物や、作業スペースの広さなどで決めていきましょう。
【1】トールタイプ
天井いっぱいに収納をつくるタイプ。お皿や家電など、たくさん収納したい方におすすめです。
背の高い収納なので圧迫感を心配される方も多いのですが、床から天井まで収納にすれば「壁」のように見えるので、逆に圧迫感が出にくくなります。
【2】コの字タイプ
カウンターと食器棚を組み合わせたタイプ。キッチン側に作業スペースが少ない場合や、調理家電や食器をバランスよく収納したい方におすすめです。
【3】カウンタータイプ
キッチンの作業台くらいの高さの、カウンタータイプの収納です。広いカウンターが特徴的で、配膳や何人かで調理をするときに重宝します。
電子レンジなどの調理家電をならべたり、おしゃれな調味料や雑貨を飾ったりするのも良いですね。
キッチン背面収納の選び方
それでは、家事スタイルにあう背面収納を選ぶためのコツを見ていきましょう。
【ポイント1】カウンターは必要?
キッチン自体が狭い場合や、複数人でキッチンに立つことが多い場合、カウンタースペースがあるとサブの作業台として使えて便利です。ただし、カウンターの上は散らかりやすいため、キッチンの作業台の広さが十分ならカウンターをつくらず収納としても良いでしょう。カウンターや収納の奥行きの主流は45㎝ですが、60㎝前後にすると広々使えます。
【ポイント2】収納量に余裕はある?
背面収納を選ぶ際に気をつけたいことが「収納量の余裕」です。今持っているものを基準に収納を選んでしまうと、今後キッチンに新しいものが増えたとき、収納場所がないという事態になりかねません。特にこれから出産や同居でご家族が増える可能性のある方は、収納量に余裕をもたせて考えましょう。
【ポイント3】隠す収納?見せる収納?
対面キッチンでは、背面収納がリビングから丸見えに。隠す収納にするか、見せる収納にするかで、LDK全体のイメージががらっと変わります。
・隠す収納
隠す収納は生活感を隠し、すっきりしたキッチンを保てます。片付けが苦手な方におすすめです。
・見せる収納
見せる収納なら、おしゃれな調理家電やお気に入りのキッチン雑貨を飾り、こだわりのインテリアを演出できます。必要なものをワンアクションで取り出せるのもメリットです。
【ポイント4】引き出し?開き戸?引き戸?
特にキッチンがあまり広くない場合、扉の種類も使い勝手を大きく左右します。小さなお子さんがいるご家庭では、「指を挟まないか?」「チャイルドロックが設置できるか?」などの安全性も考慮しましょう。
・引き出し
スライドして引き出すため、奥に入っているものが取り出しやすいです。食器やグラスが落下する心配が少ないので、地震対策にもなります。お子さんが指を挟む危険を軽減するなら、ソフトクローズ機能を。
・開き扉
観音開きになるので、引き出しには入らないような背の高いものや、重いものを収納する際に便利です。開けっ放しにすると邪魔になるので、高所などあまり使用頻度が少ない場所に向いています。
・引き戸
引き戸を閉めることで、すっきり隠すことができます。開けっ放しでも邪魔にならないのがメリット。狭いキッチンや、よく使う食器の収納などに向いています。
まとめ
家事スタイルにぴったりの背面収納があると、家事効率は格段にアップします。
毎日使うキッチンは、こだわりや要望を叶えたものにしたいですよね。
HAUS365では、建築家がパートナーとなり、ご家族にぴったりのデザイン住宅をご提案いたします。キッチンについても、使いやすさやデザインにこだわって、お気に入りの場所にしましょう。