間接照明のメリット・デメリットは?おしゃれなライティングテクニックをご紹介
おしゃれで幻想的な空間を演出する「間接照明」。リビングや廊下などに間接照明を設置したいと考える方も増えてきました。空間を演出するうえで欠かせないアイテムとなっていますが、基礎知識や配置方法を知っていないとかっこ悪い見た目になってしまうことも。
今回は、間接照明のメリット・デメリットと種類、おしゃれな演出方法をご紹介します。正しく間接照明を取り入れて、ワンランク上の空間をつくりあげましょう。
間接照明のメリット
間接照明のメリットはおもに4つです
・リラックスした空間になる
・空間を広く感じられる
・視線を誘導できる
・素材の質感を表現できる
間接照明の大きなメリットは、落ち着いた雰囲気を演出できること。リビングや寝室に取り入れると、心身ともにリラックスした状態でくつろげるでしょう。全体をやわらかい光で均一に照らすので、空間の広がりを感じられるのも魅力のひとつ。
また部分的に光を当てるとそこがフォーカルポイントになり、自然と目線が誘導されます。絵画や装飾など見せたいインテリアがあれば、間接照明をうまく使っておしゃれに見せるといいでしょう。内装材の凸凹で美しい陰影をつくれるのもメリットです。
間接照明のデメリット
間接照明のデメリットはおもに3つです。
・設置場所によっては掃除がしにくい
・十分な明るさを必要とする部屋には不向き
・設置費がかかる
最近ではLED電球が普及したため、長期間ランプ交換が不要になりました。それでも、折り上げ天井の中や棚裏に設置すると器具が直接見えないので、手が届きにくく、掃除が難しいのが現状です。
また、間接照明は反射した光で空間を照らすので、手元に十分な光が届きません。勉強や仕事などをする部屋に設置する場合は、直接照明(シーリングライト・スタンドライトなど)と併用するといいでしょう。
設置費が高いのもデメリット。壁掛けや置き型のタイプはそこまで費用はかかりません。しかし天井や壁を造作してつくる場合は、余分に電気工事や内装工事、木工事が必要です。
間接照明の種類
〈施工事例:ヘリンボーンのアクセント壁がカッコイイ吹き抜けのあるお家〉
間接照明には「コーブ照明」「コーニス照明」「バランス照明」の3種類があります。ここで、それぞれの特徴を見てみましょう。
コーブ照明
コーブ照明とは、折り上げ天井の中に光源を設置して天井を照らすこと。間接照明のなかでも比較的明るいのが特徴です。天井が高く感じられる効果があり、リビングや寝室などによく設置されています。上品な演出をしてくれるので、ホテルやバーのような少し大人な雰囲気に仕上げたい空間におすすめです。
コーニス照明
一方で、コーニス照明は壁面を照らす手法。テレビボードの上やキッチンカウンターの下に設置されることが多いです。コーニス照明は空間を広く見せる効果があります。壁材のデザインにこだわると、光の陰影でよりおしゃれな空間になるでしょう。
バランス照明
バランス照明は、壁の上下を照らすもの。天井と壁どちらにも光が届くので、立体的な空間を演出します。低い位置にバランス照明を設置すると光源が直接見えてしまうので、視線の高さにあわせて位置を決めましょう。定番のコーブ照明やコーニス照明ではない間接照明を設置したい場合は、バランス照明を検討してみるといいでしょう。
間接照明のライティングテクニック
せっかく間接照明を設置するならおしゃれに演出したいところ。演出のポイントを押さえて、素敵な空間にしましょう。
演出方法1.内装材にこだわる
凹凸のある壁紙や自然素材の内装材に光を当てると、陰影が生まれて魅力が際立ちます。塗り壁の場合は、半円を描くように模様をつける扇仕上げや2色を混ぜながら塗りつけるマーブル仕上げなどにすると、陰影がより美しいでしょう。やわらかくてムードのある雰囲気になるので、ドラマチックな空間演出にぴったりです。
演出方法2.隅を照らす
隅を照らすことで、奥行きが生まれて立体的な空間を演出します。「狭い空間だから広く感じる工夫をしたい」というときは、隅を照らすようにしてみましょう。隅は家具や小物が置きにくく、デッドスペースになりがちなので、間接照明の設置におすすめです。
演出方法3.床面に取り付ける
間接照明といえば、天井付近に設置することが多いですが、床付近に取り付けることも可能。光源が見えないように設置するのは難しいですが、床から壁に向かって照らすと、光がのぼる非日常的な壁面を演出できます。床面を照らせば足元がよく見えて安全性も高まるでしょう。
まとめ
間接照明は空間をおしゃれに演出する方法のひとつ。間接照明を取り入れるだけで、高級感・ラグジュアリーな雰囲気が溢れます。間接照明をうまく活用して、理想のマイホームに近づけましょう。
HAUS365では、照明計画にも力を入れています。建築家とじっくり打ち合わせを重ねて思い描く演出を手がけますので、お気軽にご相談ください。